④ インバウンド・アウトバウンドへの思い

学生時代に(イチオウ外大生でした、、)「英語を話す機会が欲しい」と思い、
友人たちと京都の神社やお寺に行って、「フリーガイド」なる活動を行ないました。
神社やお寺、道案内を英語でどう伝えるのか、あんちょこを作って待ち構えていました。
何とか身振り手振りで説明し、少し打ち解けると、「こんなこと聞いていいか?」と
言って、下記のような質問をしてきました。
「なぜ、神社の鳥居は赤いのか?」
「なぜ、神社にもお寺にもお参りするのか?」
「なぜ、人にプレゼントを渡す時に、『粗品』という粗悪品をあげるのか?」
「なぜ、飲食店に入るとお茶が出てくるのか?しかも、何杯飲んでも無料」
マニュアル本でいくら探しても、答えは載っていません。
しかも、日本語ですら説明できません。(ちなみに、皆さんは答えられますか?)

後になって、これは日本の風習・慣習であり文化なのだと分かりました。
でも、それ以上に、普段気にも留めないことが外国人にすれば非常に
不思議なことであり、さらにまた、日本独特のおもてなしや気遣いであるという
ことに、感銘しました。

時が過ぎて、現在「インバウンド」や「アウトバウンド」が叫ばれています。
外国にすれば、日本の産物や商品は安全性が高く信頼性も十分で、
ぜひとも手に入れたいものなのだそうです。
また、おもてなし文化は、「痒いところに手が届く」感じで、
いちいち事細かく意思表示をしなくても、気持ちを察して応対してくれる
魔法のような文化なのだそうです。
こういった日本国としての「経営資源」を武器として、
いわゆる「インバウンド」、外国人観光客の受け入れに関しては、もっと
積極的に進めるべきではないでしょうか?
さらに、インバウンドに関しては、もう一つ注目すべきポイントがあります。
それは、「日本古来からの産物や商品が、高付加価値となる」ということです。
例えば、老舗の料理旅館などは、不景気な日本経済においては「贅沢品」となり、
ほんの一部の富裕層にしか消費のチャンスはありませんが、
外国人観光客にすれば、これこそ「日本文化」であり、
高い対価を支払うに十分に値するものとなります。
しかも、表記や宣伝には多少予算が必要ですが、特別に今までの商品やおもてなしに
対して手を加える必要もありません。経営資源は、そのまま使えます。
ましてや、国策として外国人観光客の誘致は力をいれていますし、
東南アジアやアフリカなどは、これからますます経済や産業が発展するので、
今後の展開においても十分に期待できます。
一過性のものでは、ないのです。

今、一歩前進しなくて、いつ前に進むのでしょうか? (今でしょ!)

また、アウトバウンドについてですが、
この場合これは大きく分けて二つの事柄を指します。
一つは、海外への日本製品の販売。(輸出)
もう一つは、海外への「日本文化」の輸出です。
急速に経済発展を遂げる東南アジアとアフリカですが、
日本経済にとって輸出に関しては下記の二点が魅力となります。
1.これからよりいっそう経済発展が顕著であり、人口が増加が著しいこと。
2.日本製品の信頼性が高く、消費の基礎を築けることが出来ること。
イメージでいうと、戦後の復興期を終えて高度成長経済を迎えた日本の
昭和35年頃と言えるでしょうか?
団地に住んで、一家に一台冷蔵庫、洗濯機、TV、の時代です。
そして、日本文化の輸出に関しては、いわゆる「日本のおもてなし」が
商品であり、武器と言えると思います。
店頭での接客や挨拶、商品の包装、季節の案内など、
日本ではあまりにも普通のことが、外国では高い付加価値と評価されるのです。
これもまた、いまこそ海外に打って出るチャンスだと思います。
例えば、日本に観光で来た人が商品やサービスを気に入ると、
自国に帰ってもその商品を使い続けたり、口コミで広く宣伝したりと
消費拡大するチャンスはいくらでもあると思います。

今の段階から、「インバウンド」「アウトバンド」共に、
十分に備えておくべきではないでしょうか?